老犬は体力や筋力の低下、内臓機能の衰えなどが懸念されます。健康維持を考えるうえで栄養素をバランス良く摂取することが重要です。老犬向けのドッグフードを探す際は、栄養バランスを確認しましょう。
灰分は控えめ
老犬の健康管理において、ドッグフードに含まれる灰分は注目したい要素です。
灰分とは、カルシウムやリンといったミネラルの割合を指します。灰分が多すぎると、腎臓などに負担をかけるリスクが高まります。特に老犬は内臓などの機能が低下しているため、灰分の量を控えめにすることで負担軽減につながります。老犬向けのドッグフードを探す際は、灰分含有率をチェックしてみましょう。
良質なタンパク質を適量配合
老犬の健康維持には良質なタンパク質が不可欠です。ドッグフードに含まれるタンパク質の質は、原材料で大きく変わります。
また、灰分と同じく適量が重要で、多すぎるとかえって体に負担をかけてしまいかねません。一般的に老犬向けドッグフードのタンパク質含有量は、全体の約20〜30%が適正とされますが、体重や体型などによって異なります。愛犬に合ったドッグフードを選ぶことが大切です。
低脂肪
老犬には低脂肪のドッグフードがおすすめです。老犬は運動量が減少し、カロリー消費が少なくなるため、高脂肪の食事は避けるべきです。過剰な脂肪摂取は肥満のリスクを高めます。低脂肪のドッグフードは、必要な栄養素を適量提供します。
ドッグフード選びに際して脂肪量だけでなく、どのような脂肪酸で構成されているかも重要です。また、低脂肪でも満足感を感じられるよう、穀物や野菜を配合した商品を選ぶといいでしょう。
美味しさと食べやすさ
老犬の食事において、栄養素だけでなく食事の美味しさや食べやすさも大切です。食欲が落ちやすい老犬には、香りの強さが特に重要なポイントとなります。食欲を刺激するため、食材の自然な香りが強いドッグフードを選ぶといいでしょう。
また、粒の大きさや硬さも選ぶうえで重要な要素です。咀嚼力が弱まっていたり、歯が弱くなっている老犬には、小粒で柔らかいドッグフードが適しています。大きすぎて飲み込むのが難しい、あるいは硬すぎて噛むのが困難なドッグフードは避けて、お口の健康状態に合わせた商品を選びましょう。
ドッグフードはお試し商品が用意されているケースも多いです。気になる商品があった場合、愛犬の反応を確かめるためにお試し商品の利用をおすすめします。
1日3回以上に分けて与える
1日に摂取する食事量は老犬の健康状態や体重などで異なりますが、1日3回以上に分けて与えるのがおすすめです。食事を小分けにすると一度に大量に食べるのを防ぎ、消化器系への負担を軽減します。
与え方の例としては、朝・昼・夜の3回に分ける、あるいは朝・夕方・夜寝る前に与えるなどが考えられます。
ただし、食事の回数・時間は愛犬の生活リズムや飼い主の生活スタイルに合わせて見つけることが大切です。
フードの切り替えは徐々に
新しいドッグフードへ一気に変えてしまうと消化器系が混乱し、体調を崩すおそれがあります。そのため、フードの切り替えは徐々に行うことをおすすめします。
例えば最初の1週間は、新しいフードを既存のフードの1/4、残りの3/4を既存のフードにします。これを毎食与え、特に異常がなければ次の週は新旧のフードを1:1の比率で混ぜます。3週目は新しいフードを3/4、既存のフードを1/4にし、4週目からは完全に新しいフードに切り替えます。
このように、段階的に切り替えることで愛犬の体調を崩さずに新しい食事に慣れさせることができます。
置き餌をせず食事時間を決める
老犬の食事において重要なポイントの一つが、置き餌をせず食事時間を決めることです。老犬は成犬時よりも食事の量が少なくなるため、食事を置きっぱなしにしていると食べるタイミングを逃してしまうことがあります。そのため、一定の時間を設けて食事を与え、食べ終わったらすぐに片付ける習慣をつけましょう。
老犬の健康・長寿を考えるうえで、食事は重要な役割を果たします。ミネターズドッグフードでは、老犬の健康を支えるためのフード・サプリメント・おやつをご提供しています。お試しセットもご用意しているため、食いつきなどをお確かめいただければ幸いです。